history

 

1975年、北欧はデンマーク南部に位置するSkærbækの地で、Wiechmann夫妻( Inga and Claus )によりduckfeetは誕生しました。

以来、小さなサイズでの経営を続けながら、シンプルであること、そして正直であることを基本に、デザインを本国デンマークで行い、革の生産はドイツ、靴の生産はポーランドで行っています。創業時から変わらぬ木型とパターンによる靴作りが受け継がれ、時代を超えて、多くの方々にご愛用いただいています。 

 

時代を超えて、今、手に取るduckfeetが
創業時の一足と同じであること。

Skærbækには、古くから縫製を伴う女性たちの暮らしがあり、この地で靴の生産を行うことは、文化・風習といった土地の風土に習う自然な取り組みでした。1970年代、Skærbækはデンマーク有数の靴の生産拠点として発展を遂げ、それまで家の中で縫製を行ってきた女性たちは、次第に町の工房に集い、靴の生産に携わるようになりました。

 

自然環境や、無理のない緩やかなフォルムへと人々の意識が向き始めた1970年代。天然素材と最小限の材料によって、シンプルな足の形にかたどられたduckfeetは、建築家フランク・ロイド・ライトやルイス・サリバンが提唱した "形態は機能に従う" "形態と機能は共にある" ことを体現するものとして、新たな価値観での生き方を求める北欧の人々のあいだに浸透します。

夫婦による妥協なき靴作り

1970年代、人工的な加工を抑えた「フルグレインレザー(*)」を使った、緩やかなカーブを描く靴 "danske andefødder"(現地の言葉で「デンマーク産アヒル靴」)は一つの流行となりました。数々のメーカーが生産を手掛けるも、1980年代には、市場経済の低迷と、後に東西統一へと繋がる政治・経済の激動期を迎え、多くの産業が廃業に追われます。

そうした時代も、“Wiema Sko”(現duckfeet)は途絶えることなく、常に「Keep it SIMPLE(シンプルにあれ)」に立ち返り、創業時から変わらず重ねてきた確かな素材選びと丁寧な手仕事による真摯なものづくりを今日まで続けてきました。 

 

生産拠点をデンマーク国内からポーランドへと移して以降、ポーランドの伝統ある靴工房の職人たちと、深い信頼関係の元に生産を続けています。

 

 * フルグレインレザー(full-grain leather)・・・毛を取り除いただけの(皮の最も外側の)天然皮革。加工を加えず、傷やシワといった生命の痕跡を隠したり除いたりすることをしない自然な革は、最高品質の繊維組織から成り耐久性が高いことでも知られています。 

 

  

敬意と共にあるシンプルな創造を、これからも。

2004年、夫妻は次世代のduckfeetの担い手としてVibeke Dissingへと引き継ぎ、拠点は、デンマークはユトランド半島東海岸の街 Vejlje へ。

「過剰を求めず、控えめに永く未来へと引き渡す」という創業者の精神を理解する仲間と共に、Vibeke、そして従兄弟のClausによって変わらぬ靴作りが受け継がれています。

細やかで柔軟な取り組みを重ねながら、材料の調達から商品の配送まで一貫して暮らしと環境に最大限配慮した生産を守り、創業当初と変わらぬ一足を作り続けています

 

健やかな靴を、適した素材で上質に作る伝統を、未来へ引き継ぐ。そのことに携われることが、幸せです。」 Vibeke Dissing

 

  

Message from Vibeke Dissing

ダックフィートオーナーのご縁を頂いたことは、私にとっての誇りです。

1975年、ヴィーヒマン夫婦の元に最初の一足が誕生して以来、私たちは変わることなく、職人たちの確かな技術と、デンマーク生まれのデザインにこだわって生産を続けてきました。

この時代の生産者として担う責任として「いかにあるか」を大切に、素材は、今手にし得る最もエコフレンドリーで最良のものを厳選しています。

ダックフィートは、持続可能なあり方と責任あるものづくりを通して、この地球と、靴を履いてくださる方々が、共に歩める最適な "道" を提供していきたいと思います。

みなさんが、ダックフィートを手に、それぞれの人生を歩むことを通してこそ、シンプルに、かけがえのない一足が生まれます。

この靴が、心地よさを体感しながら、歩むべき道への一歩を導くものと信じています。 

Vibeke Dissing

 
 
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